幼児教育・保育専攻
小学校教育や特別支援教育がわかる「保育者」に
幼稚園、保育園、認定こども園または福祉施設で働く保育者になるための専攻です。
幼稚園教諭一種免許状や保育士資格だけではなく小学校教諭一種免許状、特別支援学校教諭一種免許状のほか、
本学ならではのさまざまなプラスアルファの専門性も身につけられます。
教育プログラム
- 1年次
保育所・幼稚園・認定こども園などの実践現場に出向き、観察体験をします。そして、自身のキャリア意識を高めます。また、「子どもボランティア入門」の科目を通して乳幼児と触れ合い、子どもたちの発達を理解します。
- 2年次
保育内容や教科の指導に必要な学力を高めます。実践活動「DiCoResミュージアム」を行います。乳幼児対象のイベント実践を行い、企画運営力や他者との協調性を身につけます。また、「子どもボランティア実習」の科目を通して、保育現場における援助行動の方法を身につけます。
- 3年次
地域の乳幼児対象のプロジェクト実践を行い、実践力の向上を図ります。「保育実習指導」では、高い専門性の習得や確実な実践力の獲得を目指します。
- 4年次
基礎教育で身につけた力を土台に保育者としての知識を深めます。プロジェクト実践のアクションリサーチを行い、実践を理論化する力を身につけます。地域公開発表会を実施し、実践プレゼン能力を養うと共に4年間の学びを地域に還元します。
卒業後の進路
- 幼・保・小連携を推進できる保育者
- 障害のある子ども及び特別な支援を必要とする子どもの支援ができる保育者
- 子どもの感性がわかり、表現活動に強い保育者
- 子ども(特に乳児)の医療・看護・福祉に強い保育者
- ポルトガル語が理解でき、外国人の子どもへの支援ができる保育者
取得可能な免許・資格
幼稚園教諭、保育士に加え、小学校との連携ができる専門家、あるいは障害のある子どもをはじめ特別な支援を要する子どもへの支援ができる専門家を目指します。
基礎免許・資格
- 幼稚園教諭一種免許状
- 保育士資格
第二の専門性
- 小学校教諭一種免許状
- 特別支援学校教諭一種免許状(肢体不自由者、知的障害者、病弱者)
幼児教育・保育専攻の特色
- ディコレスプログラムを通して、常に乳幼児と触れ合い、コミュケーションスキルや実践力を磨き、将来の夢実現を目指します。
- クラスやゼミ活動を通して、学生同士が切磋琢磨して学ぶ楽しさを共有します。
- 幼・保・小連携を推進できる保育者、障害児の対応ができる保育者を目指します。
- ポルトガル語を学び、地域ニーズに合った外国人の幼児への支援ができる保育者を目指します。
保育実習

保育士の仕事の魅力を実感できた実習でした
横畑 魁人(浜松学院高等学校出身)幼児教育・保育専攻4年
子どもとの遊びだけでなく、日誌の記帳や清掃・除菌など、見えない部分の支援にもやりがいを感じました。日々気づいたことを書き留めた日誌は私の宝物です。また、ある園児が私のことを一日の思い出として、保護者に話してくれたと知った時はうれしかったですね。「一生の思い出を子どもたちと楽しく築いていきたい」という夢に、一歩近づけた気がします。保育士の仕事の魅力を実感できた実習でした。
保育士になりたい気持ちをさらに強くする実習になりました
鈴木 颯太(静岡県立小笠高等学校出身)幼児教育・保育専攻3年
私は保育実習を通して、子どもの年齢や一人ひとりに合った遊びの展開や声かけなどの工夫の必要性を肌で感じることができました。初めての実習で参加する前はさまざまな不安がありましたが、実際の現場での体験を通して保育の楽しさややりがいを感じることができました。園児が「先生遊んでくれてありがとう。大好き」と声をかけてくれたとき、心から嬉しい気持ちになり、保育士になりたい気持ちをさらに強くする実習になりました。

授業ピックアップ

器楽演習、初等教科教育法(音楽)
本物の音楽を楽しむ。そこから始めましょう。
歌詞は国語、演奏は体育、楽器は理科というように、音楽は小学校教科すべての要素を含む学問分野です。教育者がその幅広い魅力を理解し、本物の音楽にふれさせることで、子どもたちの感性は磨かれます。また、芸術は正解のない学問ですから、自分なりの表現を身につけることが大切。ピアノを例とするなら、上手に弾くことよりも、聴く人の心を動かすことを考える。ソリストとして国内外のステージで演奏してきた経験を踏まえて、皆さんに音楽の素晴らしさを伝えていきます。
図画工作Ⅰ
まず図工の楽しさを思い出してください。
きっと絵や工作に苦手意識のある人もいるでしょう。でも、小さい頃は絵を描くことも、物を作ることも大好きだったはずです。まずはその楽しさや喜びを思い出してください。保育者や教育者の役割は、その楽しさを子どもたちと一緒に味わうことなのです。私の授業では、デジタルやアナログを問わず様々な材料・用具を使って、つくることを通して感じるエッ!という発見を大切にしています。皆さんには、そうした心の動きを入り口に、いろんな正解のあるアートの魅力を子どもたちに伝え、多様性と物事の豊かさの価値を理解する人になってほしいと考えています。


乳児の保育、子ども家庭支援論
保育者は子どもの未来を支える力になれる。
子どもたちは家庭環境の違いによって、さまざまな事情を抱えています。そのような子どもたちと、第三者として最も長い時間を共有するのが保育者です。保育者は乳児期からの発育・発達の道筋をふまえて、一人ひとりの子どもの心に寄り添い、人間として成長する基盤を支えていくことが求められます。そのために、保育者として、日々の子どもへの食事・睡眠・排泄などの援助にとどまらず、人としての心地よさを味わうような体験を創出し、子どもたちの新たな魅力を引き出してほしいと思っています。
子どもと言葉、教職実践演習、教育実習事前事後指導
生まれてきた子どもは、大人との関わりから言葉を獲得していきます。そして、言葉を通して他者とつながり物事を考えます。そのため、子どもと接する養育者や保育者の関わりは重要です。言葉のもつ役割や乳幼児の言語獲得についての学びは、保育者の仕事だけでなくこれから親になる貴方にとっても必要です。言葉を育む児童文化財(絵本・紙芝居など)も手に取り学びましょう。
