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2021.05.10

本校独自の科目『実用の書』

今日から1週間が始まりました。来週には、今年度初めての定期テスト『1学期中間テスト』があるので、テスト勉強にも励んでほしいと思います。

さて、本日は書道の授業を紹介したいと思います。中学校の時には、国語の授業の中で「書写」を学んだと思います。高校では、中学校とは少し仕組みが変わり、教科として『芸術科』があります。さらに、中学校と違うところは、芸術科には書道の先生が専任としています。生徒達は日常的に書道の専門科である先生から学ぶことができます。なお、1年生の時には、芸術科の科目である音楽、美術、書道の中から1つ選択して学ぶことになります。さらに、本校では、3年生になると、選択科目として『実用の書』が設置されています。

『実用の書』という科目は聞き慣れない名前かもしれません。そこで、本校の芸術科書道の教員である伊藤壮一先生に『実用の書』についてお聞きしました。

 

【伊藤先生のコメント】

『実用の書』では、私達が日常生活の中で使っている文字の視点から、様々な作法や礼儀、マナーを学びます。例えば、社会に出ると冠婚葬祭の場面に出席することがあります。その様な時、祝儀袋や香典袋に筆で字を上手に書くことだけでなく、場面にあわせた礼儀や作法等が求められます。だから、文字をきれいに書くことができれば良いというものではなく、文字と私達の生活は密接に結びついているということを意識することが大切です。文字を通して視野を広げて考えることが、豊かな生活を送る上で重要です。つまり、『実用の書』を生活の中の書として捉えることができるのではないでしょうか。また、『実用の書』では、履歴書の書き方や「書写技能検定」への挑戦も取り入れながら、キャリアサポートにも重点を置いています。

 

伊藤先生は、隷書体(中国の秦の時代に生まれた実用的な書体)・篆書体(日本の歴史から見ても古くから親しまれているもので、日本最古の印鑑といわれている漢委奴国王の金印もこの字体で作られています)を得意としており、本校の会議室などにも伊藤先生の作品が展示されています。在校生のみなさんもぜひ、校内の展示作品に目をむけて鑑賞してみてください。

本日の授業では「書写技能検定」の問題に挑戦しました

 

先生から個別指導を受けることができます