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2021.12.06

大鳴門橋歩道:渦の道を散策

鳴門海峡は、本州四国の間にある瀬戸内海太平洋とを結ぶ海峡の一つで、幅が約1.3 km。潮汐により1日に2回、大量の海水が瀬戸内海に流れ込み、また同様に1日に2回瀬戸内海から流れ出します。瀬戸内海と太平洋の水位差は最高で1.5 mにも及びます。海峡の幅が狭いことに加え、海底の複雑な地形も影響し、潮流は13 – 15 km/hの速度で流れています。大潮の時には20 km/hに達することもあるそうです。この潮流の速度は日本で一番速く、イタリアのメッシーナ海峡やカナダのセイモア海峡と並んで「世界三大潮流」にも数えられることもあります。この速い潮流と、海峡両岸に近い穏やかな流れの境目において、渦が発生し渦の直径はおよそ15メートルほどに達します。

 

大塚国際美術館

展示されている作品は、大塚オーミ陶業株式会社が開発した特殊技術によって、世界中の名画を陶器の板に原寸で焼き付けたものです。オリジナルの収集に拘るのではなく、自社技術を用いてふんだんに作品を複製・展示するという構想は、企業の文化事業としての私立美術館の中でも非常に特異な試みといえます。美術教育に資するべく、作品は古代から現代に至るまで極めて著名、重要なものばかりを展示しており、これらを原寸で鑑賞することでその良さを理解し、将来実物を現地で鑑賞して欲しい、との願いが込められています。

寒霞渓

星ヶ城と美しの原高原の間、範囲は東西7キロメートル、南北4キロメートルに及ぶ大渓谷で、そこに約1300万年前の火山活動により堆積した疑灰角礫岩などが、度重なる地殻変動と風雨による侵食により、断崖奇岩群を形成しています。 『日本書紀』にも記述がある奇勝で、元々は鍵掛(鉤掛)、神懸、神駆などの字が当てられてカンカケの名で呼ばれてきました。これはガンカケ、ガッカケなどとともに崩れた崖や絶壁などを指す語ですが、これを元に明治初期の儒学者藤沢南岳が寒霞渓(かんかけい)と命名しました。